*とりあえず段階的に覚えるため25都市をあげました。下の説明を読んで地図の都市がすべて分かるようになったら完成です。
A. ハンザ同盟の代表の三都市
ア・リューベック
ユトランド半島と隣のシェラン島で鏡字(左右逆)の『リ』の形になっています。分かるでしょうか?この『リ』の字の最後に『リューベック』があります。『リ』をバック(後ろ)から見た形なので『リューベック(リーバック)』
イ・ハンブルク
ユトランド半島とドイツの半半の位置にあります。あるいは、リューベックとブレーメンの半分の位置にあるからハンブルクと覚えます。
ウ・ブレーメン
童話の『ブレーメンの音楽隊』で名前は有名ですね。
ユトランド半島の根もとの右側にリューベック、真ん中にハンブルク、左側にブレーメンという感じです。
エ・ケルン
三つと言っておきながら何なんですが、これはおまけです。ケルンもまた、ドイツのハンザ同盟の主要都市のひとつです。この都市の特徴は何と言ってもライン川沿いにあることです。初めは、ライン川が『毛』みたいに上から伸びている途中にあるのが『ケルン』だと覚えておけばいいです。
*次に『外地ハンザ』つまりハンザ同盟の在外四大商館の所在地を覚えます。
・外地ハンザ4都市 『論述ぶ流暢のべる件』 《ロンドン・ノブゴロド・ブリュージュ・ベルゲン》 *このフレーズを覚えていれば名前は引き出せます。 *説明はこちらを参照してください。→『ハンザ同盟年語呂』 |
オ・ロンドン
ロンドンはイギリスの首都なのでたぶん大丈夫でしょう。テムズ川の河畔にあります。
カ・ブリュージュ
毛織物で有名なフランドル地方の代表的な都市です。現在はベルギーの都市で、ブルッヘとも言います。ロンドンと同様、西の出張所ですね。ハンザの商人も、イベリア半島を回ってくるイタリアの商人もこのブリュージュにやってくるので、一時は大いに栄えました。
キ・ベルゲン
ロンドンとブリュージュが西の出張所とすれば、ベルゲンは北の出張所です。スカンディナヴィア半島、ノルウェーの都市です。
ク・ノブゴロド
最後に東の出張所ですね。スカンディナヴィア半島の根もとにある、まるいラドガ湖の少し南にあります。
ケ・キエフ
せっかく東に来たので、便乗しておぼえます。キエフは現在のウクライナの首都です。かつてのキエフ大公国の首都で、14世紀あたりでは、広大なリトアニア大公国の中の都市でした。この辺りから位置関係は大体分かります。ただ、上の地図には国が描いてありません。 ドニエプル川の河畔にある都市です。
B. イタリアの諸都市
[イタリア半島の根もとの右側・左側]
コ・ヴェネツィア
*イタリア半島の根もとの右側の海岸。かつてヴェネツィア共和国を作ってオーストリアと隣接していました。ヴェネチア→右(ヴ)根(ネ)地(チ)ア
サ・ジェノヴァ
*イタリア半島の根もとの左側の海岸。かつて南のコルシカ島を合わせて、ジェノヴァ共和国を作っていました。フランスからイタリアに向かってグイっと曲がるところ、つまり『J』の場にあります。
[ジェノヴァから派生]
シ・ミラノ
*ジェノヴァの少し北にあります。なので、ジェノヴァを上から『見らの』と覚えます。ミラノは、ロンバルディアの中心にあたります。
↓
ス・マルセイユ
*ジェノヴァからフランスに向かって、海岸線は真っ直ぐになっています。その先で少し丸くなっていますね。その丸くなっているところを曲がった直ぐが、マルセイユ、つまり『丸セイユ』です。これはフランスの都市ですが、便乗しておきます。
↓
セ・ピサ
*ジェノヴァからイタリアに向かって海岸線に沿って少し下ったところにピサがあります。イタリア半島は長靴の形なので、イタリア半島の『ひざ』にある都市です。
↓
ソ・フィレンツェ
*ピサからちょっとだけ右(東)の内陸部にフィレンツェがあります。
↓
タ・ローマ
*ピサから更に下った、イタリア半島のちょうど中間部くらいの位置にあります。さすがにローマだけに中心にあるわけです。イタリアの左側(西岸)にありますが、少し内陸部です。
↓
チ・ナポリ
*ローマから更に下った、イタリア半島の左側(西岸)にあります。くつ下を履いた時のちょうど上限あたりにナポリがあります。くつ下の上限は、カタがついて脱いだとき痒くなってポリポリ掻くので『ナポリ』です。
C. ドイツ(神聖ローマ)の都市
ツ・アウグスブルク
神聖ローマ帝国を『原(腹)』だとするとそのヘソに当たるのがアウグスブルク。ヘソは、体のど真ん中に当たるので、央(アウ)グスブルクです。ドイツの都市はとりあえず基本はこれだけにしておきます。
D. フランスの都市
テ・リヨン
*先のマルセイユもフランスの都市ですが、マルセイユからちょっと左へずれた所にローヌ川という川があります。それをさかのぼったところにリヨンがあります。川を『利用(りよん)』して覚えます。
ト・パリ
*言わずと知れたフランスの首都ですが、蛇行しまくって流れるセーヌ川の小さな中洲を中心にその周りに発達した都市です。かつてルテティアと呼ばれましたが、これも泥沼とかそんなような意味です。パリももともとは田舎者みたいな意味です。
ナ・ボルドー
*ボルドーと言えば、何といっても『ワイン』で有名ですが、かつてフランス最大の諸侯国だったアキテーヌ公国の首都です。1154年にアキテーヌ公女と結婚したヘンリー2世が、プランタジネット朝をひらいてイギリス国王となったので、その領域は広大になりました。→『イギリス国王年語呂』
百年戦争でもおもな舞台の一つになります。ガロンヌ川の下流にあります。
E. イベリア半島
ニ・リスボン
*現在のポルトガルの首都です。テージョ川河口で海に面しています。中世はムラービト朝が滅亡した1147年から、レコンキスタによりキリスト教徒の支配下となりました。
ヌ・コルドバ
*後ウマイヤ朝の首都でした。教科書に写真が載っているメスキータのある場所です。グアダルキビール川というややこしい名前の川に面しています。1236年にレコンキスタによりキリスト教徒の支配下となりました。→1236 南端の位置に去ろうとコルドバ捨てる
ネ・グラナダ
*これはイベリア半島の南端にあった最後のイスラーム王朝であるナスル朝の首都でした。このグラナダが陥落してレコンキスタが完了します。なので、一番下の端っこにあります。アルハンブラ宮殿が有名です。
*ということで、これらの3都市は上から順番に覚えておくといいと思います。
F. ビザンツ
ノ・コンスタンティノープル
*最後にビザンツ帝国の首都だったコンスタンティノープルです。ボスポラス海峡のバルカン半島側にあるのがポイントです。