*古代ギリシャの知識の大枠を『ことば』を武器にして一気に作ってしまおうというページです。元ページの『テンプレ世界史』目次はこちらです。『年語呂年註』目次ページはこちらです。
*カタカナの名前が多くて覚えられない、あるいは覚えても時間が立つと忘れてしまう、という悩みに対応したものです。そういう悩みのない学生には適していないかもしれません。
*但し、覚え直しにかける時間のロスを考えれば非常に効率的な方法であることは実証済みです。忘れませんからね。
*上の地図の地名については次のページを確認してください。こちらです。
ギリシア特集
*それぞれの題名または画像をクリックするとYouTubeの音声教材が開きます。再生リストなのでリストをたどってもすべて見ることができます。Youtubeにアップしている音声教材を使って『時間がたっても忘れない』知識を作ります。
*これについては現在、別に説明ページを設けています。こちらです。
*エーゲ文明はギリシャの導入部分ですね。然し、ミケーネ文明崩壊後の暗黒時代などと呼ばれる『ポスト・ミケーネ(ミケーネ後)』の世界としてはじめてギリシアの『都市国家(ポリス)』が生まれてきます。説明ページで言っているようにギリシア文明も十分に「雑種」の文明なのです。
*ミケーネの線文字Bは忘れ去られてしまったというのがまさに『暗黒時代』という感じですが、その後ギリシャ人は『アルファベット』を使う様になります。重要ですね。その後、英語をはじめとするヨーロッパの国々の言語の表記法として広く普及するようになる原点な訳ですから。日本人の私たちですら知ってるんです。
*ギリシア人はもともと幾つかの系統に分かれていて、更にそれぞれの地域で独立の『ポリス』を形成し、互いに戦争を繰り返していました。バラバラ分立の戦国時代が「普通の状態」になっていたのです。とはいえ『ギリシア人』としてのまとまりがなかったわけではありません。
ということで、彼らの『ギリシア人』としての共通部分にスポットを当てたフレーズです。
*③までで説明したようにして形作られた『ポリス』ってどういうものだったの?ってところを覚えてしまおうというのがこのフレーズです。とはいえ、ポリスはそれぞれ独立した都市国家ですから、全部同じだった訳はありません。ここではアテネ型(アッティカ型)などと呼ばれるパターンの『ポリス』の特徴を覚えます。その他にはスパルタ型(ラコニア型)があります。
*高校の勉強では現代の民主政の原点になった『アテネ』を中心にやるので、これも『アテネ』のポリスの特徴なんです。で『パルテノン(神殿)』なんて言ってますが、これはアテネのアクロポリスに建っていた(建っている)神殿で、他のポリスはもちろん違いますので注意してください。
要は、これはほぼ全て『アテネ』のことだと思って覚えて下さい、ということです。
*作り忘れてそのまま放っていたのですが(笑)…基本的に『アテネイオニア・スパルタドリア』というただそれだけのフレーズでしたが少し詳しくしました。アホくささは変わりません!(笑) 基本的には、アテネを作ったのがイオニア人、スパルタを作ったのがドーリア人である、ということを押さえるフレーズです。
なぜ、このフレーズを独立させているかというと、『アテネ』とか『スパルタ』とかのポリスを扱う上でそもそもどういう人たちがそれらを作ったのかを初めに押さえておくことが大切だからです。特に前のフレーズで『アテネ』が出てきたので、次に『スパルタ』をあつかう、これは前フリのようなもんです。
*ギリシア人には、クレタ文明を滅ぼしてミケーネ文明をつくったアカイア人。バルカン半島を南下してミケーネ文明を滅ぼして先住のアカイア人を奴隷(ヘイロータイ)としたドーリア人。アカイア人の一部が分かれたイオニア人、ドーリア人・イオニア人と並び、小アジアの北西部に多数の都市国家を形成したアイオリス人があります。
*前の『ポリス(主にアテネ)』でもそうですが『教科書そのまま系』のねらいの一つは、とっつきにくいカタカナ重要語を完全に覚えてしまうことです。実際おぼえた生徒さんは、スラスラ出てくるようになります。ここでは『ドーリア』『ヘイロータイ』『ペリオイコイ』『リュクリュゴス』が出ています。フレーズを覚える過程でこれらのカタカナ語は完全に体にしみ込んでしまいます。
*スパルタは少数により支配をおこなう貴族政で軍国主義的、アテネとは真反対の性格をもつライバルのポリスとしてコントラストのために引っ張り出されている感じです。アテネ『イーモン(正義)』スパルタ『ワルモン(悪)』みたいなね。実際は「そうとも言い切れないじゃん」ということを学んでいくのが勉強の面白さだったりします。そうして初めて「やっぱりアテネはすごいね」ということも素直に評価できるようになるわけです。
⑦ アテネの政治家(ドラソロペイシクレテミーペリクレス)【教科書そのまま系】
*ということで『アテネ』の政治史にスポットライトが当たる訳ですが、攻略法としてはまず、時代時代の代表的な政治家を丸ごと覚えてしまいます。どっちにしろ覚えないといけません。その魔法の言葉が『ドラソロペイシクレテミーペリクレス』というわけです。
*このフレーズが頭出しになって『ドラコン』『ソロン』『ペイシストラトス』『クレイステネス』『テミストクレス』『ペリクレス』の名前が管理できます。魔法の言葉を忘れてしまっては魔法は使えませんので、完ぺきに言えるようにしておくべきな訳です。
*これらの政治家はそれぞれ『貴族政治』→『財産政治』→『僭主政治』→『民主政確立』→(ペルシア戦争)→『民主政完成』というアテネの政治史の各時期に対応しているんです。つまり、アテネの政治史の『テンプレート』になります。
*これについては現在、別に説明ページを設けています。こちらです。
*⑦で覚えたアテネの政治史の大まかな流れをもとに、今度はゴロ合わせで年号を覚えていきながら、知識をほぼ完成に近付けようということです。一度覚えてしまえば、あとはYouTubeの『ギリシア特集』の再生リストを聞き流すだけで①~⑨まで復習出来てしまいます。
*始まりがあれば終わりがある、ということで、ギリシアの『ポリス』の終わりを固めるフレーズです。とはいえ、この辺はすでにアテネ政治史の年語呂で対策済みなので、これは「ダメ押し」のフレーズとなるのですが、『カイロネイアの戦い』『コリントス同盟』などの重要カタカナ語を自分のものにするためにもぜひ覚えておいてほしいフレーズです。
⑩ 以上で一応『ギリシア特集』は終了です。
お疲れさまでした。ここまで身に付けた方は、ギリシア史について「基本的に、重要な部分は押さえている」と言っていいでしょう。『ギリシア文化』については下のページを参照してみてください。