共和政ローマ年語呂【年号ゴロ合わせ】

*これは『年語呂年註―ローマ年語呂』の一部です。このページでは『共和政ローマ』の概略をゴロ合わせで覚えていきます。(下線部はクリックで開きます)

音声で耳からも覚えやすいようにYouTubeに音声教材をあげています。こちらです。リズムをつかむために是非一度聞いておくことをお勧めします!また、ゴロ合わせの基本的なルール(規則)についてはこちらを参考にしてください。


共和政ローマ年語呂 (前509〜前27)

エトルリア人王の支配から独立。共和政開始
前509 これで苦しい支配逃れて共和政

護民官設置(平民の利益を擁護する官職)←聖山事件
前494 拒否権で不利益抑止の護民官

平民会設置
 前471 平民もバラはよーない平民会

十二表法の制定(最初の成文法。貴族による法の独占打破)
前451 ローマ法の予行初めは十二表法

リキニウス=セクスティウス法
(コンスルの一名を平民から選出するほか、公有地占有の制限、借金利息の棒引き)
前367 コンスルの独占去ろーなリキニウス=セクスティウス法

ホルテンシウス法
(平民会の決議は元老院の承認がなくても法律となる)
前287 平民会にて話したことが法律になるホルテンシウス法

タレントゥム(ギリシア植民市)占領イタリア半島統一
前272 タレントゥム無難に占領半島統一

第1回ポエニ戦争
前264〜241 強国ローマの風呂敷に良いポエニ戦争

第2回ポエニ戦争
前218〜201 不意はつれいと第二回

カンネーの戦い
前216 ニ倍の人迎えて囲むカンネーの戦い

ザマの戦い
前202 痛烈な一撃かまそうザマの戦い

第3回ポエニ戦争
前149〜146第三回人よく言ーよろカルタゴ滅亡

グラックス兄弟の改革
(リキニウス法の復活。大土地所有の制限と無産市民への土地分配)
前133〜121 人さんざん維持費かかるとグラックス

マリウスの軍制改革(職業軍人制)→軍隊の私兵化
前107〜101 盗んな人おいマリウス行う軍制改革

同盟市戦争全イタリアの同盟市の市民がローマ市民権を獲得
前91〜88 急言ってはやる心の同盟市戦争

マリウス(平民派) スラ(閥族派)の抗争→スラの勝利
前88 結局ババ引くマリ・スラ抗争

スパルタクスの反乱
前73〜71 情けない支配者倒せスパルタクス

第1回三頭政治(カエサル・ポンペイウス・クラッスス)
前60 安定なくした群れを鎮める三頭政治

カエサルの独裁(終身独裁官(ディクタトール),インペラトルの称号)
前46~44 カエサル独裁よろしーよ

第2回三頭政治(オクタヴィアヌス・アントニウス・レピドゥス)
前43 これ2回目よ三頭政治

アクティウムの海戦
前31アントンもやむなく行く最アクティウム

オクタヴィアヌスが元老院からアウグストゥスの尊称を受ける(ローマ帝政開始)
前27 帝政になるローマの政治

・エトルリア人王の支配から独立。共和政開始
前509 これしい支配逃れて共和政

*最後の『傲慢王』を追い出して共和政となりました。『元老院』はもと王の諮問機関(政治の相談に乗る人たち)でした。500年近く続く共和政の歴史のスタートです。

・護民官設置(平民の利益を擁護する官職)←聖山事件
前494 拒否権で不利益抑止の護民官

*『平民』の利益が政治へ反映される第一歩です。『ヨクシ(494)』ですね。

・平民会設置
前471 平民もバラはない平民会

『バラバラでいるのはよーない』から『平民会』を作って平民の利害を代表させよう、ということです。『ヨーナイ(471)』は無難ですね。

・十二表法の制定(最初の成文法。貴族による法の独占打破)
前451 ローマ法の予行初めは十二表法

*まあ『予行』という訳ではないんですが、ある意味、後の偉大な『ローマ法』につながる『第一歩』に当たる訳です。日本人も関係ない話ではないですね。ローマ法が『ドイツ法』に受け継がれ、その民法の大きな影響下に明治の民法が出来ているので、現在の日本の民法ももとは『ローマ法』です。ローマと言えば、政治(民政・軍政)・土木工事・ローマ法です。

*『ヨコー(45)ハジメ(1)』となりますので注意してください。

・リキニウス=セクスティウス法
(コンスルの一名を平民から選出するほか、公有地占有の制限、借金利息の棒引き)
前367 コンスルの独占去ろリキニウス=セクスティウス法

・ホルテンシウス法
(平民会の決議は元老院の承認がなくても法律となる)
前287 平民会したことが法律になるホルテンシウス法

*これもそのままという感じです。『ホー律になるホールテンシウス』で覚えやすいです。『ニ(テ)ハナ(287)』がちょっとトリッキーですが、前後の語呂の流れから割り出して下さい。

・タレントゥム(ギリシア植民市)占領イタリア半島統一

前272 タレントゥム無難に占領半島統一
*『ブナンニ(272)』で語呂も無難だと思います。これで『タレントゥム』の名も同時に覚えましょう。音声を定期的に聞くといいです。

・第1回ポエニ戦争

前264〜241 強国ローマの風呂敷に良いポエニ戦争

*ポエニ戦争全体について言った語呂ですが『強国ローマのイメージ戦略にはこの戦争の勝利はうってつけじゃない?』という意味です。『大風呂敷を広げる』という『風呂敷』です。『フロシ(264)』『ニヨイ(241)』が始まりと終わりになります。

・第2回ポエニ戦争
前218〜201 不意はつれいと第二回

*『不意は辛い(つれい)』というのは、ハンニバルが『アルプス山脈越え』によって防備の手薄な北からローマに侵入したという有名な話からです。

・カンネーの戦い
前216 倍の人迎えて囲むカンネーの戦い

*ハンニバル指揮下のカルタゴ軍が数において二倍のローマ軍を包囲殲滅した有名な戦いです。ザマの戦いではまさに同じ方式でハンニバルが大敗を喫することになります。

*『2倍の』で2、『人』で1、『迎えて』で6というイメージです。

・ザマの戦い
前202 痛烈な一撃かまそうザマの戦い

*大スキピオのローマ軍がハンニバルのカルタゴ軍を破り第二回ポエニ戦争の勝敗を決定づけました。『痛烈な一撃』をかました訳です。

・第3回ポエニ戦争
前149〜146 第三回人よく言ーよろカルタゴ滅亡

*『何か人がよくいーよろ?ローマがカルタゴを滅ぼしたとか、それ!』という意味です。
第三回ポエニ戦争でカルタゴは滅亡しました。

・グラックス兄弟の改革
(リキニウス法の復活。大土地所有の制限と無産市民への土地分配)
前133〜121 人さんざん維持費かかるとグラックス

・マリウスの軍制改革(職業軍人制)→軍隊の私兵化
前107〜101 盗んな人おいマリウス行う軍制改革

*ローマ軍団の兵を給料で雇う『志願制』にしたことで雇い主の将軍の『私兵化』が進んだという批判から作った語呂です。
*個人的には無産市民の増加と土地所有農民の窮乏という当時の社会問題を一掃した優れた政治家だと思っています。『ローマ市民が自分達の利益のために自分達の国を自分達で守る』という市民と国家の利害の一致がこれで完全に崩れた訳ですが、それ以前から十分崩れていた訳で『時代の流れ』を押し戻そうとしたグラックスは『時代の流れ』に押しつぶされました。

・同盟市戦争→全イタリアの同盟市の市民がローマ市民権を獲得
前91〜88 急言ってはやる心の同盟市戦争

*マリウスの軍制改革がローマ市民に限られたことなどが要因となって周辺の同盟市の市民が『ローマ市民権』を求めて反乱を起こしそれを手に入れました。
*『すぐにでもよこせ』と思うのが当然の人情です。『急(なこと)を言って』『はやる心』で起こした同盟市戦争ということです。

・マリウス(平民派)と スラ(閥族派)の抗争スラの勝利
前88 結局ババ引くマリ・スラ抗争

*マリウスとスラはどちらも譲らぬ攻防を繰り広げますが、結局ローマを制圧した後、マリウスは前86年に病死します。その後ローマを掌握したスラはマリウスの遺灰を掘り起こしティベリ川に流しました。
*結局どちらにも得はない感じを語呂にしました。どちらも『ババ』を引いた感じです。

・スパルタクスの反乱
前73〜71 ない支配者倒せスパルタクス

*ローマ最大の奴隷反乱です。当初鎮圧は失敗の連続でしたがクラッススの軍団によって鎮定されました。『内乱の1世紀』という背景をふまえて『情けない支配者倒せ』としました。

・第1回三頭政治(カエサル・ポンペイウス・クラッスス)
前60 安定なくした群れを鎮める三頭政治
*民衆派として絶大な人気を持つカエサルと元軍司令官で軍事力を背景に持つポンペイウス、スッラ派の重鎮で経済力を持つ富豪のクラッススの三人が手を組んで元老院に対抗できる勢力を形成しました。パルティア遠征でのクラッススの死後、ポンペイウスとカエサルの間に亀裂が入り瓦解します。
*『内乱の1世紀』を終わらせる意味があったという評価をふまえて語呂にしました。『ムレ(60)』のみです。

・カエサルの独裁(終身独裁官(ディクタトール),インペラトルの称号)
前46~44 カエサル独裁よろしーよ

・第2回三頭政治(オクタヴィアヌス・アントニウス・レピドゥス)
前43 これ2回目よ三頭政治

・アクティウムの海戦
前31アントンもやむなく行くアクティウム

・オクタヴィアヌスが元老院からアウグストゥスの尊称を受ける(ローマ帝政開始)
前27 帝政になるローマの政治

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