オリエントの国の移り変わり

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これはテンプレ世界史シリーズのひとつです。他をまだご覧でない方はこちらもあわせてどうぞ。オリエント以降の同地域の歴史の移り変わりは、ほぼカヴァーしています。

フレー

今回のフレーズは、メインフレーズが、

そして、サブフレーズが、

です。

① メインフレーズの『ヒカミ』は『ヒッタイト・カッシート・タンニ』の頭です。
②『フェニアラ』「は『フェニキア』と『アラム』になります。
③『エジプト』は初めからずっと続いているのですが、ここでは『新王国』を指します。
④『四国』は『対立時代』 の略です。この中身はサブフレーズで補足します。
⑤ 最後の『結局アレクにマケドニア』の『アレク』は『アレクサンドロス』の略です。
⑥ オリエントの世界でガチャガチャやって、やっと『アケメネス朝』に統一したと思ったら、『結局アレクに負けとんやん』というニュアンスです。

ねら

① このフレーズでまず『国名(登場人物)』がしっかりと言えるようになります。これだけでも相当な進歩です。
*より具体的な知識にするために首都名特集が用意してあります。

② また、順番通りに移り変わっていきますから、流れも覚えたことになります。
*『ヨコの関わり』をつかむためには『年号特集』これは欠かせません。これでフレーズがグンと生きたものになります。

③ 意識せずスラスラ言えるようになっていれば、後々まで忘れません。定期テスト対策はもちろん、入試対策も盤石です。何と言っても「じゅず学」ですからね。

④ その上で、教科書や参考書などの説明を読むとアラ不思議、今までアカの他人だった国名がみんな知り合いに見えてきます。説明がこれまでより「すー」と入ってくるはずです。それはそうです。登場人物と大まかな流れをすでに知っているわけですから。

⑤ あとは、教科書や参考書などにでてくる情報を覚えていけばいいわけです。この作業も、すでに国名はクリアしているので、その分覚えることは減ります。また、下にある→で示したような全体図が頭に入っていると「これはこの国の出来事だ」というイメージ付け、ひも付けも、すごくやりやすくなります。

なお『テンプレ世界史』のねらいや説明など、詳しくはこちら「テンプレ世界とは?」をお読みください。

それでは、まずメインフレーズで捕捉している国名を、時代の移り変わり(流れ)にそって書いてみます。

1     シュメール(都市国家)
1         
1       アッカド
1         
1   バビロニア(バビロン第一王朝)
1         
1 ヒッタイト・カッシート・タンニ王国
1   (フェニキア・アラム・ヘブライ)
1      エジプト新王国
1         
1      アッシリア王国
1         
1      対立時代
1         
1     アケメネス朝(ペルシア)
1         
1 アレクサンドロス大王(マケドニア)の征服

載っている順番まで、『ほぼ教科書の通り』です。

上のメインフレーズでは『4王国対立』の4王国が何なのかよく分かりませんね。これを補足するのがサブフレーズ「あっしは祭りでカルメ焼き」です。

1        アッシリア
1          
期エジプトリディアカルデア(新バビロニア)ディア

要は「アッシ」が滅亡後に「」と「リデ」と「カル」と「」の4王国に分かれた、ということです。
順番に「アッシ」は「」「リデ」「カル」「」、「焼き」は特に意味はありません。
期エジプト』をはっきりさせれば、あとは『ディア』『デア』ばっかり言っているので比較的覚えやすいと思います。

エジプトには、ざっくり言って、古王国→中王国→新王国→末期王朝とあるのですが、今回のフレーズは後ろの2つを扱っています。『あっしは祭りでカルメ焼き』の「」で『期王朝』が出てくるのは、はっきり分かりますから、その前の『エジプト』も『新王国』だとはっきり分かるという仕組みです。

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簡単な解説

上に書いてある『フレーズ』と『流れ』を理解した上で『フレーズの暗誦』、これが『テンプレ世界史』の基本になります。
でも「いやいや、とりあえずちったあ説明してくれんとイメージわかんやろ」という人のために大体の内容を解説しておきます。今回は主として場所と時代の関係だけ書いておきます。

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4王国対立」時代の地図です。各国の場所を確認してみてください。
だいたい左から順に「」「リデ」「カル」「」なっていますね。
フレーズで、場所も覚えてしまえます。

これに対して、メインフレーズの「」の三国は成立時代順です。場所は表していません。

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場所ならば、左から「」になるので、フレーズもそうしようかと迷ったこともありましたが「」の方が圧倒的に言いやすいのでそのままにしました。
場所は、左から」や!と別に覚えるといいと思います。なんか「ヒミコ」みたいで覚えやすいでしょ。

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フェニキアは、海上交易で栄えた国だと教科書に書いてあるとおり、場所は地中海に面した海岸沿いにあると思ってください。
で、あとは上からアラムヘブライです。

上に示したメインフレーズの流れの大体の部分はでつながっていますね。
これは時代の移り変わり(変遷)を表しています。

然し、「ヒッタイト・カッシート・タンニ王国・(フェニキア・アラム・ヘブライ)・エジプト新王国 」の部分は矢印じゃないですね。これらはほぼ同じ時代に存在した国だということです。

ただ、「ヒッタイト・カッシート・タンニ」の三国は「フェニキア・アラム・ヘブライ」の三国よりかなり前に成立しました。そして「」の三国は「フェニアラヘブライ」の三国より前に滅びます。

つまり、「」が「フェニアラヘブライ」より前に置かれているのは全く意味がない訳じゃないぜということです。

*一つ付け加えておくと、「」の三国が滅びた後、ヘブライ王国は北のイスラエルと南のユダに分裂します。そして、北のイスラエルアッシリアに滅ぼされ、南のユダ4王国の一つカルデア(新バビロニア)に征服され、民衆は都のバビロンに連れ去られてしまいます。(バビロン捕囚)

バビロンに連れ去られた民衆は、次のアケメネス朝が解放します。どうですか?「アッシリ四国にアケメネス」のままです。フレーズを覚えていたらラクラク解決です。

最後の「エジプト新王国」は、「」の三国と同じ時期存在したと考えておいていいでしょう。


*もちろん、頭出しになっている国名は覚えていかないといけませんね。まずメインフレーズで「ヒカミ」を覚えて、これに合わせて「」は「ヒッタイト」「」は「カッシート」「」は「タンニ王国」と頭出しで言えるようにします。

*このテンプレ世界史では、『じゅず学』の強みとして、出来るだけ、個々の国名を盛り込んでガシッと覚えてもらいたいと思っています。

でも、長くなりすぎると覚える段階で負担が増えてしまいますからね。今回は頭出しの部分を入れています。

*『テンプレ世界史のフレーズの強みは、『覚える(または覚えた)』個々の国名をいつでもどこでも順序どおり瞬時に取り出せるよう『管理』できることにあります。『管理』するのはあなたではありません。フレーズが勝手にやってくれます。

とりあえず今回はこれまでです。各国の内容については、当面、教科書や参考書で十分です。きっとこれまでよりも知識が覚えやすくなっているのが実感できると思います。

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