これも例によって教科書レベルでいきます。山川出版の世界史の教科書から、本文に言及されているヨーロッパ建築の美術様式を抜き出してみました。ねらいは、
①各時代の「美術様式」を『世紀』区分で単純にざくっと覚える。
②代表的な建築も覚える。
こんな感じです。 『テンプレ世界史』シリーズ
ヨーロッパ建築
覚え方
大して面倒な覚え方はありません。
① まず様式名ですが、様式名自体が覚えられないという人はあまりいません。問題は順序です。覚え方は、
『ロゴルバコッコ様式美術』と覚える。
これがほぼ全てです。あとは、これに合わせて『ロ』は『ロマネスク』、『ゴ』は『ゴシック』、『ル』は『ルネッサンス』、『バ』は『バロック』、『コッコ』は『ロココ』と当てはめていく練習をするだけです。
『ロゴル|バココ』をこんな風に真ん中で区切って、前半には『様式』、後半には『美術』を付けます。これで完成です。カンタンでしょ?
② 次に時代ですが、上のまとめの『世紀』に着目してもらえば分かるとおり、11世紀から18世紀まで扱われています。『c』というやつ、これが『世紀』です。
10を省くと1から8までとなりますね。でも、全ての世紀に対応する様式がある訳ではありません。
「1にロマネスク、2にゴシック、三四がなくて…あっ!」
分かっていただけましたか?よく「一に○○、二に○○、三四がなくて…」というフレーズがありますが、あの通りになっているんです。三四がない代わりに五六がルネッサンス!と覚えてしまえば後は全てピッタリ『世紀』と『美術様式』が1:1で対応するようになっている訳です。
くれぐれも10を付けるのを忘れないようにしてくださいね。これで時代も完成です。
③ 最後に建築ですが、これも適当に、イメージ付けや個別のフレーズで押さえてしまいます。
・初めは『イタリアのローマでピザを食べる』とイメージして『ロマネスク様式』は『ピサ大聖堂』と覚えます。以上です。
・『ゴシック様式』は『ゴシャッケの様式』と覚えます。『シャ』が『シャルトル大聖堂』『ケ』が『ケルン大聖堂』『の』が『ノートルダム大聖堂』です。
・次はフレーズで『ルネッサンスのタマPブルブラ』と覚えます。『タマP』とは『魂(たましい)』です。『ルネッサンス』と言えばダヴィンチやミケランジェロなんかがいて芸術家の魂を感じますからね。
で、『タマ』と言えば、「たんたんタヌキの○○は~」という歌があるように「ぶ~らぶら」なので『ブルブラ』を付けたします。『ルネッサンスのタマPブルブラ』分かりましたね。では使い方です。
(1)『ルネッサンス』の黒字部分『サン』に『タマ』と『P』を付けたします。
『サン』+『タマ』→『サンタマリア大聖堂』
『サン』+『P』→『サンピエトロ大聖堂』
となります。
(2) 更にこれら二つに『ブル』と『ブラ』を順番に対応させると、
『サンタマリア大聖堂』→『ブルネレスキ』
『サンピエトロ大聖堂』→『ブラマンテ』
完成しました。以上です。
・最後に『バロック美術』と『ロココ美術』ですが、これらは、
『バべルの塔、ここ涼しい』
これでやっつけましょう。
『バベルの塔』は聖書に出てくる話ですが、世界史選択者なら知っているはずの『ジッグラト』のこととされています。バビロンにあった『ジッグラト』なので『バベルの塔』です。
『バ・ヴェル』と分解して『バロック美術』は『ヴェルサイユ宮殿』です。
『ここ・涼しい』は『ココ・スーシ』で『ロココ美術』は『サンスーシ宮殿』です。これらはどちらも『宮殿』ですね。それ以外はすべて教会建築で『大聖堂』です。
コメント
めちゃくちゃ覚えやすかったです!!!今まであんなに苦戦してたのがびっくりです!
始めて場当たり金魚さんの記事を見て感動したのでコメントしました
また利用させてもらいます(^-^)
コメントありがとうございます!記事は言葉で説明するのと分かりやすさの質が違って中々難しいのですが、貴重な感想をいただき嬉しいです。ごひいきにm(_ _)m